狭窄症やヘルニアで手術を検討されている方々へ

あなたは、背骨の異常(頸椎ヘルニア・腰椎ヘルニア・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症など)を指摘され、手術を検討していますか?

でしたら、ご参考までに、背骨の中を通る「中枢神経」についての情報をご提供します。

まずお伝えしたいのは、中枢神経には痛覚がないということです。つまり、中枢神経が圧迫されたり傷つけられても痛みはないのです。痛み」は末梢神経と言って、背骨の外にある神経に備わっている機能なのです

では、中枢神経が圧迫されたり傷つくとどうなるか?と言いますと、運動障害・知覚障害が生じます。例えば、脊柱管が狭窄したり、椎間板が中枢神経を圧迫し始めたなら、痛みを感じなくなったり、動かなくなるのです。

ですから、もし足を自由に動かせたり、排便や排尿が垂れ流しになったりしていない、足裏などの触覚も普通にあるのなら、中枢神経以外にも視野を広げるべきでしょう。痛みの原因をきちんと見きわめることが大切なのです。

「手術後から、足を動かしにくくなった」「手術後から、足裏の感覚がおかしくなってきた」「手術後から、いつも砂利の上を歩いているみたい」「手術後から、裸足なのに、靴下を履いているような感覚がする」という方々がご来院になります。病院側からはリハビリを勧められ、「何か月も通っているのに殆ど良くならない」、と嘆かれます。

これらの症状は、中枢神経から来ると考えられ、根本改善にはかなり時間がかかります。そして、時間をかけても「ましになった」程度にしか戻れないケースもあります。

病院側が厚労省へ報告しているところでは、腰痛患者の8割は「原因不明」だそうです。「腰痛症」とか「坐骨神経痛」と診断されますが、10人のうち8人の患者さんの腰痛の原因は分からないのです。

原因不明なのに適切な処置ができるでしょうか?

いいえ。痛み止めで痛みを感じなくしている間に、患者さん自身の「自己治癒力」で改善することを期待しているのです。それによって、痛みと言うストレスの少ない生活ができ、そうこうしているうちに元気になる方もたくさんいらっしゃいます。ですから、それは良いのです。

ただ、効果的な手を打つことができず、2~3か月様子を見ても痛みが消えないなら、あるいはご本人が強い痛みを訴えるなら、「じゃあ、手術しますか?」という運びになります。

手術によって救われる方もいらっしゃいます。が、手術を受け、その後遺症に苦しむ方々も少なくないのです。そのような方々がお越しになるたび、残念な思いになります。私ももちろん最善を尽くしますが、亡くなるまで後遺症に苦しみ続けた方々のことを、私は忘れることができません。

あなたも今までたくさんのことを試してこられたでしょう。あと一度だけ、試してみませんか?

手術を勧められていた方々でも、当院へお越しになった結果、手術を受けなくて済んだ方々の仲間に入りませんか?